【7月14日 AFP】独スポーツ用品大手アディダス(Adidas)は13日、サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)で相手選手をかんで4か月の出場停止を受けたルイス・スアレス(Luis Suarez)の起用を継続すると明かした。

 アディダスのヘルベルト・ハイナー(Herbert Hainer)最高経営責任者(CEO)はドイツのスポーツ通信社SID(Sport-Informations-Dienst)に対し、「われわれは今後もルイス・スアレスと仕事をしていくだろう。とはいえ、彼自身や彼の管理者とともに、ピッチ内外で彼に期待することについて話すことになるだろう」とコメントした。

 スアレスを「世界最高のストライカーの一人」と語るハイナー氏は、「FCバルセロナ(FC Barcelona)と契約を結んだだけのことはある」と続けた。

「しかし、イタリア戦での彼の振る舞いはいただけない。だからこそ、国際サッカー連盟(FIFA)のペナルティーも正当化される。うわべだけで許すことはできない」

 一方でハイナー氏は、「W杯のような大会で、選手がどれほどのプレッシャーにさらされているのだろう。その上、彼は謝罪をした」と語り、アディダス社の判断を正当化するコメントを残した。

 6月末にアディダスは、スアレスがかみつき行為で4か月間すべてのサッカー活動の禁止処分を受けたことを受け、W杯の広告での同選手の使用を中止すると発表していた。(c)AFP