カドリが今大会フランス勢初のステージ優勝、ツール・ド・フランス
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【7月13日 AFP】2014ツール・ド・フランス(2014 Tour de France)は12日、第8ステージ(トンブレーヌからジェラールメール・ラ・モズレーヌ、161キロメートル)が行われ、アージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のブレル・カドリ(Blel Kadri)が、フランス勢では今大会初となるステージ優勝を飾った。
チーム・サクソ・ティンコフ(Team Saxo-Tinkoff)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)がステージ2位に入り、レースを3位で終えた現在の総合首位でアスタナ(Astana Pro Team)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)との差をわずかながら縮めた。
27歳のカドリは最初の30キロメートルで集団を抜け出た5人のうちの1人で、後続集団の追い上げを何度も退け、最後まで逃げ切った。
カドリはカテゴリー3級の上りでイアム・サイクリング(IAM Cycling)のシルヴァン・シャヴァネル(Sylvain Chavanel、フランス)のアタックをしのぐと、その後はその座を脅かされることはなかった。
カドリの後方では、大会2度の優勝を誇るコンタドールを擁するチーム・サクソ・ティンコフが勢いに乗り、ニバリを追い上げた。
ステージ終盤までカドリと競っていたニバリだが、平均斜度10.3度という過酷な1.8キロメートルの上り坂でコンタドールに先行を許した。コンタドールはタイム差をわずか3秒詰めただけだったが、ニバリを最後に振り切ったことは今後に向けて自信を深める結果となった。
ニバリと4秒差のステージ4位には、前回王者クリス・フルーム(Chris Froome、英国)のリタイアにより新しいチームリーダーとなったリッチー・ポート(Richie Porte、オーストラリア)が入った。
レース終盤の上りは、今大会の総合優勝を争うのは誰なのかを指し示しているようにみえ、コンタドール、ニバリ、それにポートの3人はパリ(Paris)の表彰台を独占する可能性がある。(c)AFP