【7月11日 AFP】サッカーW杯のチケットを不正に高値で転売した容疑がかけられているチケット販売会社の幹部1人が10日、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)市内の高級ホテルから逃走した。地元警察当局が発表した。

 同市検察局によると、この幹部は、国際サッカー連盟(FIFA)が提携してチケット販売などを行っているマッチサービス(Match Services 本社:スイス・チューリヒ Zurich)の英国人幹部レイモンド・ウィーラン(Raymond Whelan)容疑者。他の10人の容疑者とともに裁判所が逮捕を命じた後、高級ホテルのコパカバーナ・パレスホテル(Copacabana Palace Hotel)から逃亡した。

 同市警察は個別に出した声明で、「この英国人はホテルの裏口から逃げ出し、現在逃走中とみられる」と述べた。

 ニュースサイトG1によると、この事件の捜査を率いるファビオ・バルッケ(Fabio Barucke)氏は、「彼が急いで出て行くところを防犯カメラの映像で確認した」と述べ、警察が到着する約1時間前に同容疑者が逃走したと明らかにしたという。

 警察は、同容疑者が2002年のW杯以降、数百万ドル(約数億円)相当の数千枚のチケットを転売した組織に関わった容疑で行方を追っている。

 同容疑者は、容疑を否定しており、7日に一時拘束されたが翌日に釈放されていた。

 警察は9日、同容疑者および別の11人を訴追してこの件を検察に送り、検察は捜査員に協力した1人を除く全員に対する逮捕令状を請求した。

 検察側によると12人の容疑者は、組織犯罪、チケットの違法販売、買収、マネーロンダリング、脱税の疑いがかけられている。

 ブラジルのメディアは、主犯格の1人とされるフランス系アルジェリア人のモハマド・ラミヌ・フォファナ(Mohamadou Lamine Fofana)容疑者とウィーラン容疑者が、13日の決勝戦を含む複数の試合のホスピタリティーパッケージ(観戦チケットに加え試合前後の食事などを含んだサービス)について話し合う通話記録を掲載した。

 しかしマッチサービス側は、ウィーラン容疑者が話していたのはホスピタリティーパッケージの24点の販売に関してで、1点当たりの価格を四捨五入して2万4750ドル(約250万円)から2万5000ドル(約253万円)にはしたが、取引は成立しなかったと主張し、会話に違法性はなく、ウィーラン容疑者は潔白だと弁護している。(c)AFP