【7月22日 AFP】米カリフォルニア(California)州に本社を置く再生可能エネルギー発電施設メーカーのワールドエコエナジー(World Eco Energy)は、廃棄物や汚水から電力を作るイランとの共同事業計画で、イランに11億7500万ドル(約1200億円)を投資することで暫定合意した。イラン側も同社と同程度の投資を行う。

 同社がAFPに対して明らかにしたところによると、ごみの焼却や、藻や塩、下水の加工によって、1日に250メガワットの電力を作る計画だという。

 ワールドエコエナジーの広報担当者はこの計画について、イラン南西部のチャハールマハルバフティヤーリ(Chaharmahal-Bakhtiari)州に600~700人分の雇用を生み出し、そのうちの80%は地元住民で占められるだろうと語った。

 同計画は2014年9月に着手される予定で、米国や欧州、国連(UN)による制裁が解除されれば、外国企業が再びイランに目を向ける可能性を示している。

 イランの核開発をめぐっては最終合意に向けた関係国との交渉が大詰めを迎えている。

 イランは銀行やエネルギー分野における禁輸措置により依然として国際金融システムから除外されているため、経済の不透明さはあるものの、肯定的な見方の方が徐々に優勢となり始めている。(c)AFP