【7月4日 AFP】フランス・リーグ1のASモナコ(AS Monaco)は3日、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)を退団し、現在は膝のけがからの復活を目指しているビクトル・バルデス(Victor Valdes)の獲得を見送ることを発表した。

 FCバルセロナ一筋でキャリアを過ごしてきた現在32歳のバルデスは、13-14シーズン終了後にクラブを退団し、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)の覇権に終止符を打ちたいと望んでいるモナコと交渉していた。

 モナコのヴァディム・ヴァシリエフ(Vadim Vasilyev)副会長は、「われわれは連絡を取り、バルデスと彼の代理人と交渉したことは認める。しかし、彼は故障を抱えていて、モナコとの契約には至らなかった」と述べた。

 スペイン代表として20試合に出場しているバルデスは、3月に右膝の前十字靱帯を断裂し、手術を受けて残りのシーズンとW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の欠場を余儀なくされていた。

 ヴァシリエフ副会長は、「われわれは素晴らしい1年目を過ごした正GKのダニエル・スバシッチ(Danijel Subasic)に期待を寄せている」と語った一方で、所属するアルゼンチン代表GKセルヒオ・ロメロ(Sergio Romero)の去就については、W杯が終了するまで決断を先送りにすると述べた。

 クラブでスバシッチの控えに甘んじながらも、W杯ブラジル大会ではアルゼンチン代表の正GKを務めるロメロは、イタリア・セリエAのサンプドリア(Sampdoria)から期限付きで加入しており、ASモナコは同選手の保有期間を延長したいと考えていることを明らかにした。

 モナコはまた、13-14シーズン終了後に満了を迎えていたセンターバックのエリック・アビダル(Eric Abidal)とリカルド・カルバーリョ(Ricardo Carvalho)の契約を1年延長した。

 現在34歳のアビダルは、現在のレオナルド・ジャルディム(Leonardo Jardim)監督にチームを引き継いだクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)前監督から主将に指名され、リーグ戦26試合に出場したが、シーズン後半に入るとアイメン・アブデヌル(Aymen Abdennour)にポジションを奪われた。

 そして36歳のカルバーリョは、優勝したパリ・サンジェルマンに次ぐ勝ち点80でリーグ2位に入ったモナコでほとんどの試合に出場しており、リーグ戦の欠場はわずか1試合だけだった。(c)AFP