【7月3日 AFP】競泳の金メダリスト北島康介(Kosuke Kitajima)は、新たな役職に就き、家庭でおしめ替えという仕事を受け持つことになっても、2016年のリオデジャネイロ五輪に出場する可能性を除外しておらず、現役引退を表明するのはまだまだ先のことのようだ。

 第1子が誕生し得意満面な様子の北島は、自身の目標が変化しているとAFPに明かし、先月のジャパン・オープン2014(Japan Open 2014)では目だつような成績を残せなかったものの、競技を続ける意思は変わらないという。

 31歳の北島は、「辞めなければいけないと感じる段階に来ていない」とすると、「水泳は僕の人生の大部分を占めています」と話した。

「周りにどう思われようと、まだ努力を続けます。自分の水泳にこだわって、自分自身のことを考えていたい」

 通算5度目となる五輪出場に向け、まだ希望を捨てていないという北島は、「リオ(Rio de Janeiro)に行けるかどうかは、どれだけ集中し自分を追い込めるかにかかっています。チャンスがゼロというわけではない」と語った。

 2008年の北京五輪では、100メートルと200メートルの平泳ぎで2大会連続の二冠を達成した北島だが、今季はパンパシフィック選手権(Pan Pacific Swimming Championships 2014)とアジア競技大会(The Asian Games)の日本代表入りを逃している。

 東京都水泳協会(Tokyo Swimming Federation)の理事就任が決まった数日後に行われたインタビューで、北島は「100パーセントの状態でないことは分かっていた」と話した。

 それでも北島は、音楽ユニット「Girl Next Door」のボーカリストであった千紗さんとの間に第1子となる娘が誕生したことが、新しいものの見方をさせてくれるという。