【7月4日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)は3日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第13シードのユージェニー・ブシャール(Eugenie Bouchard、カナダ)は7-6、6-2で第3シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)を退け、カナダ人選手として初めて四大大会(グランドスラム)シングルスの決勝進出を決めた。

 世界ランク13位で20歳のブシャールは、全仏オープンテニス(French Open 2014)で準優勝に輝いたハレプを破り、2011年にウィンブルドンを制した第6シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)とタイトルを争うことになる。

 ブロンドで長身のブシャールは、写真写りが良く、そのアスリート精神と自信、物怖じしない態度でテニス界の注目を集めており、カナダ人選手としては最高の世界ランク7位に浮上することが決まっている。

 第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)、第2シードの李娜(Na Li、ナ・リー、中国)が早期敗退に終わったことにより、勝ち残っている選手の中では最高シードとなっていたハレプは、第1セットの第5ゲームでからからに乾いたコートに足を取られ、激しく転倒し左足首を痛めた。

 また、同セットのタイブレークの場面では、30度の猛暑により観客の一人が体調不良を訴え、コートから運び出すために試合が一時中断された。

 それでもブシャールは集中を切らすことなく、6度目のマッチポイントで、初めて世界ランク5位以内の選手から白星を奪った。(c)AFP