【7月3日 AFP】伝説的なフランスの海洋学者、故ジャックイブ・クストー(Jacques-Yves Cousteau)氏の孫ファビアン・クストー(Fabien Cousteau)氏(46)が2日、フロリダキーズ(Florida Keys)沖で行っていた31日間の「海中生活」を終え、地上に姿を現した。

 ファビアン氏の祖父が約半世紀前に打ち出した記録の更新を目指した今回の挑戦。「ミッション31」と名付けられ、31日間にわたり、水深20メートルの海中研究施設「アクエリアス・リーフ・ベース(Aquarius Reef Base)」で様々な実験が行われた。バス1台ほどの大きさを持つこのような研究施設は、世界でも他に例をみない。

 挑戦を終えたファビアン氏らは、同日午前10時(日本時間同日午後11時)ごろアイラモラーダ(Islamorada)島に到着。研究施設の設置・運営に当たったフロリダ国際大学(Florida International University)の施設では関係者からの歓声で出迎えられた。記者会見に応じたファビアン氏は、「さまざまな面で、非常に大きな成功を収めることができた」と語った。

 6月1日に開始したミッション31では、海洋生物の観察に加え、海洋汚染のサンゴへの影響や海中での長期滞在が人体に及ぼす影響などが調べられた。アクエリアス・リーフ・ベース外でも、気候変動や海洋酸性化に関する実験が日々行われていた。

 活動の様子はインターネットを通じてライブ中継された他、学校や博物館、水族館での講義も中継で行われた。ファビアン氏は、「祖父もこんな風に大勢の人と話すことができたら、きっと嬉しく思っただろう」とコメントしている。

 ファビアン氏の祖父は、1960年代初めに紅海(Red Sea)で30日間にわたり海中に滞在、記録を打ち出した。挑戦開始を前に同氏は、祖父の記録をたたえながら今回の実験に挑むと語っていた。(c)AFP/Diego URDANETA