【7月3日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)決勝トーナメント1回戦で、延長戦の末にドイツに敗れたアルジェリア代表チームが2日、同国に帰国し、英雄扱いで歓迎された。

 チームを乗せた飛行機がアルジェリアに到着すると、アブデルマレク・セラル(Abdelmalek Sellal)首相が出迎え、ヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)監督と抱擁を交わした。

 アルジェリアのソーシャルメディアでは、退任がうわさされているハリルホジッチ監督の残留を求める声であふれかえっており、空港に集まったファンは、チームに向けて「アッラーは偉大なり(Allahu akbar)。ハリルホジッチ」と叫び、そのチャントは首都アルジェ(Algiers)で行われた凱旋パレードでも繰り返された。

 アルジェリア代表の選手たちが同国の国旗に使われている緑と赤と白の3色がペイントされたバスに乗り込み、首都アルジェで凱旋パレードを行うと、猛烈な暑さと、夜明けから日没まで飲食を絶つラマダン(断食月)の時期を迎えているにもかかわらず、数千人のサポーターが駆けつけた。

 アラブ諸国で唯一W杯ブラジル大会に出場したアルジェリア代表は、ポルトアレグレ(Porto Alegre)で行われた決勝トーナメント1回戦でドイツに1-2で敗れ、ベスト16で敗退した。(c)AFP