サルコジ前仏大統領を再び捕えた疑惑の網
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■「返り咲き」の絶好機から一転…
2012年の大統領選でフランソワ・オランド(Francois Hollande)現大統領に屈辱的な敗北を喫したサルコジ氏は、その後、表舞台にはほとんど姿を見せず、国際会議を渡り歩いて資金作りに専念していた。しかし、熾烈な攻防が交わされる政界に戻りたいとの誘惑には打ち勝つことができなかった。
生真面目な仏政界においてサルコジ氏は常に「アウトサイダー」的な存在であった。フランスに一文無しで移り住んだ特権階級ハンガリー人の息子である同氏は、28歳のときに一市長として頭角を現し、34歳で下院議員に当選。38歳で初入閣を果たした。大統領に当選したときはまだ52歳。求められていたダイナミズムをもたらす大統領と国内外から注目を集め、実業界からも歓待された。
仏政界の長年のタブーを破り、サルコジ氏は私生活も公にした。在任中に2人目の妻と離婚し、元スーパーモデルで歌手のカーラ・ブルーニ(Carla Bruni)さんに公然と求婚し、08年に結婚した。しかし、欧州圏での広範囲にわたる経済危機で仏経済も低迷すると、派手なライフスタイルを好むサルコジ氏のイメージは批判の対象に転じた。
そうして迎えた2年前の大統領選では、温厚な物腰の社会党候補オランド氏が、サルコジ政権の「解毒剤」として完璧な選択に見えた。しかしオランド氏もサルコジ氏同様、仏経済の再生・改革での問題に直面している。
機が熟した状態での返り咲き、そして次期大統領選を迎えるはずだったサルコジ氏。しかしその挑戦への望みは、無情にも打ち砕かれるかもしれない。(c)AFP/Angus MACKINNON