■復興計画…線路はどうするのか

 壊滅的な被害を受けたエリアから目と鼻の先にある小売店やバーなどは、最近になってようやく営業を再開したばかり。多くの商業施設は、町議会による包括的な復興計画が示されるのを待っているのだという。

 6月に開かれたタウンホール・ミーティングでは、復興の計画案について約350人の住民から意見が求められた。計画案には、新しいホテルや「都市林」、湖畔の公園などが含まれていた。

 これまで、列車の問題は何度も議題に挙がった。現状案では、線路が今まで通りに町を通過することになっている。しかし、年金暮らしをしているマルセル・フィリッポンさんは、「あれ(線路の場所)を移動させない限り、私たちの傷口は開いたままになる」と述べ、また進められている計画については「野心的」過ぎると述べた。

 町は住民たちの意見をもとに、今年末までに行動計画を採択する。だが線路がどうなるのかは誰にも分からない。

 町をバイパスさせる場合、その距離は9キロとそう長くはない。しかし、そのコストは5000万~1億5000万ドル(約50億~150億円)に上るとされ、鉄道を所有する米Montreal Maine & Atlantic Railwayもケベック州当局もそのコストを負担する気はないとみられている。

 地元紙L'Echo de Frontenacの編集主幹、レミ・トレンブレイさんは、「住民の間では線路をバイパスさせるとの方向でコンセンサスが形成されている。それが唯一合意に至った点だ」と述べている。(c)AFP/Clement SABOURIN