【7月2日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)は1日、サンパウロ(Sao Paulo)で決勝トーナメント1回戦の試合が行われ、アルゼンチンが1-0でスイスを下し、準々決勝に進出した。

 延長後半にアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)が劇的な決勝点を挙げ、アルゼンチンがW杯優勝の望みをつないだ。

 数多くのチャンスを作りながらも得点を奪えなかったアルゼンチンだが、PK戦突入が濃厚かと思われた延長後半13分にリオネル・メッシ(Lionel Messi)のお膳立てからディ・マリアがゴールを決めた。

 中盤でボールを奪ったロドリゴ・パラシオ(Rodrigo Palacio)からパスを受けたメッシは、ドリブルでスイスの守備網を突破し、ディ・マリアを見つけてパスを出すと、ディ・マリアの左足から放たれたシュートは、スイスのGKディエゴ・ベナグリオ(Diego Benaglio)を破った。

 スイスは試合終了間際に同点に追いつくチャンスを作り、ブレリム・ジェマイリ(Blerim Dzemaili)のヘディングはポストに弾かれたあとジェマイリ自身に当たってゴールマウスに入るかのようにみえたが、ボールは枠を外れた。

 試合後、スタンドを埋め尽くしたサポーターの大歓声に包まれたアルゼンチンは、準々決勝でベルギー対米国の勝者と対戦する。

 一方、残酷な結果に終わったスイスだが、試合前に兄の訃報を聞いたオットマー・ヒッツフェルト(Ottmar Hitzfeld)監督の最後の試合で素晴らしい戦いをみせた。(c)AFP