【6月30日 AFP】サッカーガーナ代表の主将アサモア・ギャン(Asamoah Gyan)は29日、ブラックスターズ(Black Stars、ガーナ代表の愛称)が金銭が絡む問題などを起こしながら、グループ最下位でW杯ブラジル大会(2014 orld Cup)を終えたことについて謝罪した。

 ギャンは、ガーナの首都アクラ(Accra)の空港に出迎えた大勢のサポーターの前で、「国家の誇りを示すためにブラジルへ行きましたが、その目標は実現できませんでした。がっかりさせてしまったファンの皆さん全員に謝らなければなりません」と述べた。

 グループG初戦で米国に1-2で敗れ、2戦目のドイツ戦で2-2と引き分けたガーナだったが、そこでW杯での戦いに泥を塗るような問題がピッチの外で起きた。

 選手たちは財政難にあえぐガーナ政府に対し、ボーナスとして300万ドル(約3億400万円)を公費で捻出し、ブラジルまで空輸をするよう求めた。

 また、ポルトガル戦の前には、ガーナサッカー協会(Ghana Football Association、GFA)が、サリー・ムンタリ(Sulley Muntari)とケヴィン・プリンス・ボアテング(Kevin Prince Boateng)を代表チームから永久追放処分にした。

 同協会によると、ムンタリはチーム関係者に暴行を加え、ボアテングは、クエシ・アッピア(Kwesi Appiah)監督に暴言を吐いたとされている。

 さらに、GFAの関係者が代表試合で八百長組織と組むことに合意したという疑惑が英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)に報じられるなど、大会に備えるガーナ代表チームには黒い噂が立っていた。

 ガーナは、ポルトガルとの最終戦に1-2で敗れた。しかし、この試合でギャンは1得点を挙げ、アフリカ人選手のW杯歴代最多得点記録を塗り替えたことは「偉業」に値すると述べた。

 ギャンは、謝罪の対象はチーム練習での騒ぎも含まるのかと聞かれると、「すべて」が対象であると答え、「最終的に、われわれはグループリーグで敗退しました。だから、フィールドの内外で起きたことはすべて、われわれに責任があります」とコメントした。(c)AFP