【6月27日 AFP】インドで27日、南部アンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州を横断する国営のガスパイプラインで大きな爆発があり、州政府によると少なくとも16人が死亡、多数の住居が破壊された。

 爆発があったのは、同州東ゴダバリ(East Godavari)の製油所近くのパイプラインで、州政府関係者は少なくとも16人が死亡し、13人の遺体を収容したと語った。

 爆発を伝えるテレビ映像には、10メートルもの高さに立ち上る炎が、周囲に広がるココナツ農園の木々や沿岸に立ち並ぶ小屋を焼き尽くす様子が映っている。

 現場の政府当局者はAFPの電話取材に、パイプラインは直径45センチのインドガス公社(Gas Authority of India LimitedGAIL)のもので、爆発による火災は同日午前中に鎮火し、ガス供給は停止していると語った。

 また、インドガス公社は、爆発が起きたのは同日午前5時半(日本時間午前9時)ごろで、少なくとも15人が負傷し病院に搬送されたと発表した。爆発の原因は、まだ不明だという。

 インドガス公社は、インド最大の国営天然ガス企業。だがインド紙タイムズ・オブ・インディア (Times of India)は、近隣住民からは老朽化したパイプラインを放置しているとの苦情が出ていたと伝えている。他にも、パイプラインから漏れたガスに住民が使用していたストーブの火が引火した可能性を伝える報道もある。(c)AFP/Srinivasa Kumar