【6月27日 AFP】マイクロブログのツイッター(Twitter)上で最も強い影響力を持っているのは、投稿内容が広くリツイート(共有)されているローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王――ソーシャルネットワークの政治利用に関する研究報告書で25日、発表された。

 インターネットを積極的に活用する法王の「@Pontifex」アカウントには9言語のバージョンある。そのフォロワー数は1400万人に上るが、この数字はバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領のフォロワー数に比べれば3分の1程度だ。

 しかし、米広告代理大手バーソン・マーステラ(Burson-Marsteller)のソーシャルメディア専門家で、「ツイッター(Twitter)」と英語で外交を意味する「ディプロマシー(Diplomacy)」という言葉をかけた「ツイプロマシー(Twiplomacy、ツイッター外交の意)」調査を毎年行っているマティアス・リュフケンス(Matthias Luefkens)氏は、鍵となる目安はフォロワー数ではないとみている。

「極めて重要なのはフォロワーの数ではなく、その範囲と関わり方だ」と指摘するリュフケンス氏は、各フォロワーがそれぞれのネットワークに向けて共有するリツイート数こそが真の指標になると述べる。

 その観点からすれば、フランシスコ法王の影響力は圧倒的に大きい。母国語であるスペイン語のツイートは平均1万回以上リツイートされ、英語では6400回以上。これに対しオバマ米大統領のツイートは、2012年大統領選で再選を果たした際にミシェル(Michelle Obama)夫人と抱き合う写真とともに投稿された「Four more years(あともう4年)」という勝利メッセージが80万6066回という驚異のリツイート回数を誇ったものの、他の一般的なツイートの共有回数は平均1400回程度にとどまっている。