【6月27日 AFP】宇宙では、どんなに大声で「ゴーーーーール!」と叫んでも誰にも聞こえない。

 それでも国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に滞在中のドイツと米国の宇宙飛行士らは、地球のサッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)で26日に行われたドイツ対米国戦を前に、無重力状態の中でも対戦せずにはいられなかったようだ。

 欧州宇宙機関(European Space AgencyESA)が同日公開した動画では、ドイツ人宇宙飛行士のアレクサンダー・ゲルスト(Alexander Gerst)氏、米航空宇宙局(NASA)所属のリード・ワイズマン(Reid Wiseman)氏、スティーブン・スワンソン(Steve Swanson)氏が、地球低軌道で無重力サッカーを繰り広げ、見事なオーバーヘッドキックや、スーパーセーブを披露していた。

 頭が下、足が上の逆立ち状態で浮かびながらシュートを狙えば、ペナルティーエリア内にボールを送るのはいとも簡単。一方で、相手の攻撃を止めようともがいても、床と天井の間で浮遊してしまって追いつかないこともしばしばだった。

 ゲルスト氏はドイツ代表、ワイズマン氏は米国代表のユニホームをそれぞれ着用して参戦。また米国のロボット宇宙飛行士「ロボノート2(Robonaut 2)」も、手を振って試合を盛り上げた。

 ミニサイズの柔らかいボールを3氏が無邪気に追いかける53秒の映像は、「https://www.youtube.com/watch?v=Kq3iZbV9s6Ys」で見ることができる。(c)AFP