【6月26日 AFP】北朝鮮は25日、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記の暗殺をテーマにした米コメディー映画を「悪意あるテロ行為」と強く非難し、米政府が上映禁止にしない限り「無慈悲な対応」を取ると警告した。

 北朝鮮が問題視したのは、米国で10月14日に公開予定の映画『ザ・インタビュー(原題、The Interview)』。平壌(Pyongyang)で金第1書記とのインタビューを行うことになったセス・ローゲン(Seth Rogen)さんとジェームズ・フランコ(James Franco)さん扮(ふん)する芸能テレビリポーターが、米中央情報局(CIA)から金氏の暗殺を依頼されるというストーリーだ。

 北朝鮮外務省報道官は朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)を通じて声明を発表し、「わが国の最高指導者に対する攻撃をテーマにした映画を製作・公開する行為は…悪意のあるテロ行為、戦争行為であり、断じて容認できない」として、「粗暴な映画製作者ら」の手による本作を公開すべきではないとした。

 声明ではさらに、米政府に対して本作の上映禁止を要請し、受け入れられなかった場合は「断固無慈悲な対応」を取ると警告している。(c)AFP