【6月23日 AFP】シリア政府軍は22日、首都ダマスカス(Damascus)の北方にあるカラムン(Qalamun)山脈の丘陵地帯から、反政府派武装勢力を排除する攻撃作戦を開始した。国営テレビが伝えた。政府軍はレバノンのイスラム教シーア(Shiite)派原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)の支援を受けている。

 政府軍は4月にレバノン国境近くの戦略的なカラムン地域の一部を奪取したが、反政府派戦闘員約2000人は丘陵地帯に撤退し、そこからゲリラ攻撃を展開している。

 シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、この地域では、過去2週間にシーア派ヒズボラ集団の戦闘員14人が死亡している。

 シリア国営テレビは政府軍部隊の映像を流し、「ランクス(Rankus)平原を見下ろす丘陵地帯を一部奪取し、レバノンから侵入しようとしたテロ集団を追跡中だ」と報じた。

 ある軍高官は同テレビのインタビューに、「陸軍はこの地域に時折戻ろうとするテロ集団のルートを断ち切った。作戦はカラムン地域全体から一掃するまで続けられる」と述べ、「この地は戻ろうとするテロ集団全員の墓場となるだろう」と続けた。

 この現状について、シリア人権監視団幹部のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)氏は、「この地域から追いやられた反政府武装勢力は、高地や洞窟に隠れ、過去数週間にわたって陸軍およびヒズボラの拠点を攻撃しており、政府軍の部隊を撤退させ、陣地の奪還と拡大に成功している」と述べている。

 他方、首都ダマスカスでは、戦闘を終わらせるための停戦協定が21日夜に成立したことを受け、近郊のヤルムーク(Yarmuk)パレスチナ難民キャンプから戦闘員たちが「数時間内に」退去することになったとパレスチナ当局者が明らかにしている。 (c)AFP