【6月22日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)は21日、フォルタレーザ(Fortaleza)でグループGの試合が行われ、ドイツはガーナと2-2で引き分けた。

 1-2とリードを許したドイツは、後半24分からミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)を投入すると、クローゼはその2分後の同26分に同点ゴールを決め、元ブラジル代表のロナウド(Ronaldo)氏が持つ大会最多得点記録15に並んだ。

 マリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)の得点で先制したドイツは、アンドレ・アイェウ(Andre Ayew)とアサモア・ギャン(Asamoah Gyan)のゴールで逆転され、ブラックスターズ(ガーナの愛称)に番狂わせを許す一歩手前に追い込まれたが、最後はクローゼに救われた形となった。

 前半はドイツを押し込む場面も多々見られたガーナは、サリー・ムンタリ(Sulley Muntari)とクリスティアン・アツ(Christian Atsu)が決定機を迎えたが、ドイツのGKマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)に阻まれて得点を奪えず、後半立ち上がりは気が緩んでしまった。

 ドイツは後半6分、トーマス・ミュラー(Thomas Muller)がペナルティーエリア内にクロスを送ると、走り込んだマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)のヘディングシュートはゴールに向かわなかったが、ボールは膝に当たってゴールに吸い込まれた。

 しかし、ドイツのリードはわずか3分しか続かず、ガーナは代表通算50試合目の出場となったアンドレ・アイェウがハリソン・アッフル(Harrison Afful)のクロスに合わせて同点に追いつくと、その9分後には中盤でフィリップ・ラーム(Philipp Lahm)からボールを奪ったムンタリのパスを受けたギャンが決めて逆転に成功した。

 得点に大喜びするガーナを尻目にドイツのヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は交代選手の準備を進め、その後クローゼを投入すると、クローゼはトニ・クロース(Toni Kroos)のCKにベネディクト・ヘベデス(Benedikt Hoewedes)が触って流れたボールを至近距離でゴールに押し込み、監督の期待に応えた。(c)AFP