【6月19日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)は18日、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)でグループBの試合が行われ、スペインは0-2でチリに敗れ、大会から姿を消した。

 主要国際大会4連覇を目指していたスペインだったが、1950年大会と2010年大会のイタリア、1966年大会のブラジル、2002年大会のフランスと並び、優勝国としては大会史上5度目となるグループリーグ敗退に終わった。

 前半にエドゥアルド・バルガス(Eduardo Vargas)とチャルレス・アランギス(Charles Aranguiz)が得点したチリが16強入りを決めた一方、スペインとオーストラリアが今大会初の敗退チームとなった。

 初戦でオランダに1-5敗れていたスペインは、コンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)の決勝でブラジルに0-3で敗れていたマラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)で、再び苦汁をなめた。

 W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)と欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)の優勝にチームを導いたスペインのビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督は、完敗を喫したオランダ戦のメンバーからジェラール・ピケ(Gerard Pique)とシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)を代えたが、チームの様子は重苦しかった。

 一方で、活気あるサッカーが目を引いたチリは、かつて世界を支配した「ティキ・タカ(Tiki Taka)」の残酷な反響のような複雑な組み立てから、バルガスが先制点を挙げた。

 シャビ・アロンソ(Xabi Alonso)とイケル・カシージャス(Iker Casillas)のミスがそれぞれ失点につながり、その黄金時代は悲しい終わりを迎えたが、スペインのファンは涙が乾いたころ、サッカーの歴史上に築かれた最高の一時代を振り返ることになるだろう。