【6月18日 AFP】イラク政府は17日、同国内で武力闘争を続ける武装勢力をサウジアラビア政府が資金面で支援していると非難する声明を発表した。

 サウジとカタールの両政府は数日前、イラクでの混乱の原因は、イスラム教シーア(Shiite)派主導の同国政府が少数派のスンニ(Sunni)派を敵視する「宗派主義」政策を取ってきたことにあると批判していた。

 イラク政府はこれに対して声明で、こうした見解はサウジ政府が「テロを擁護している」ことを示すものだと非難。「われわれはサウジ政府の行動を強く非難する」「同国政府は武装勢力に資金面・精神面での支援を提供してきた責任を負うべきだ」と主張し、「テロ集団が犯した危険な犯罪の責任は、サウジ政府にある」と糾弾した。

 イラクのヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相は今年3月にも、国内のテロリストを支援しているとして、サウジとカタールの両国を批判していた。(c)AFP