【6月16日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の開催都市の1つ、ブラジル南東部ベロオリゾンテ(Belo Horizonte)の路上で14日、ブラジル人売春婦たちによるサッカーの試合が行われた。

 売春婦チーム「裸サッカークラブ(Naked Football Club)」のメンバーは、緑色と黄色のブラジル代表カラーのユニホームに身を包み、米国の福音派キリスト教団体との合同チームで地元大学チームと対戦した。

 同地で行われたコロンビア対ギリシャの試合後、即席でつくられた路上ピッチは、道路工事用の三角コーンを2つ並べてゴールに見立てただけのもの。それでも、熱の入ったプレーに見物人たちからは熱心な声援が送られた。

 この試合は、セックスワーカー(性労働者)の権利啓発を掲げて、地元ミナスジェライス(Minas Gerais)州の「ミナスジェライス売春婦組合(Prostitutes' Association of Minas Gerais)」が主催した。出場したパトリシア・ボルジェスさんは「権利は、全ての人たちに平等でなければならない。私たちは売春婦だけれど、他の人たちと何も違いはない」と語った。

 ミナスジェライス売春婦組合はW杯前、開催に備えて州内で働く約8万人の売春婦たちに無料の英会話レッスンを提供している。(c)AFP