【6月15日 AFP】英国内の公立学校で、英語を第一言語として話さない児童が100万人を超え、6人中1人の割合に上っていることが、12日に公表された今年1月時点の教育省統計で明らかになった。

 統計によると、こうした児童は111万人と過去5年間で約30%増加し、全体の16.6%を占めている。ロンドン(London)市内の小学校(5~11歳)では、この割合は48.1%。移民が集中している同市東部タワーハムレッツ(Tower Hamlets)特別区では75.8%、隣接するニューアム(Newham)特別区では75.3%となっている。

 ロンドン以外では、バーミンガム(Birmingham、43.1%)とブラッドフォード(Bradford、43.4%)、レスター(Leicester、48.8%)、ルートン(Luton、51.5%)、スラウ(Slough、58.3%)の小学校で、児童の少なくとも5人中2人が英語以外の第一言語を話しているという。

 教育省の広報は、義務教育修了時の全国統一試験(GCSE)を16歳で受験するころには、「英語を新たな言語として学んだ児童の成績が、英語が第一言語の児童にほぼ追いついている」と強調した。(c)AFP