【6月13日 AFP】中国・四川(Sichuan)省の国営パンダ繁殖研究基地が計画していた赤ちゃんパンダたちによるサッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の試合結果予想が、開幕戦のキックオフ数時間前に当局から「レッドカード」を突きつけられて中止になったことが12日、AFPの取材で分かった。

 これに先立って国営新華社(Xinhua)通信は、四川省南西部のパンダ繁殖研究基地で、W杯の勝敗を占うため1~2歳の赤ちゃんパンダ隊が結成されたと報じていた。

 報道によれば赤ちゃんパンダたちは、グループステージでは餌が入った3つの籠から1つを選んで、勝ち、負け、引き分けを予想。決勝トーナメントでは対戦国同士の旗がついた2本の木のどちらに登るかで勝者を占う予定だった。

 しかし、AFPの取材に応じた国営パンダ保護センター「中国保護大熊猫研究中心(China Centre for Research and Conservation of Giant Pandas)」の広報担当者によると、赤ちゃんパンダたちが今大会の勝敗を予想する機会はなくなったという。その理由について、この広報担当者は「当局によって勝敗予想は中止された」と述べるにとどまった。

 赤ちゃんパンダたちには、2010年のサッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で8試合の結果予想を的中させ話題を呼んだドイツの「占いタコのパウル(Paul)」の中国版として世界の注目を集めるとの期待がかかっていた。パウルは南ア大会から数か月後に世を去っている。(c)AFP