【6月13日 AFP】13-14NBAファイナル(7回戦制)は12日、第4戦が行われ、サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)が107-86でマイアミ・ヒート(Miami Heat)に勝利し、通算5度目の優勝に王手をかけた。

 リーグ全体の第1シードを確保したスパーズは、カウィ・レナード(Kawhi Leonard)が20得点を挙げ、ファイナル2連覇中のヒートを2戦連続で圧倒し、敵地マイアミ(Miami)で2連勝を飾った。これで戦績を3勝1敗としたスパーズは、15日にサンアントニオ(San Antonio)で行われる第5戦でのタイトル獲得のチャンスを手にした。

 トニー・パーカー(Tony Parker)が19得点、ティム・ダンカン(Tim Duncan)が10得点11リバウンドを記録したスパーズは、昨年のNBAファイナル第7戦でヒートの前に屈した雪辱を期している。

 ファイナルで前シーズンと同じチーム同士が対戦するのは、96-97シーズンと97-98シーズンで戦ったシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)とユタ・ジャズ(Utah Jazz)以来となる。

 第4戦では、序盤からスパーズの9選手が得点に絡み、前半を終えて19点のリードを奪った。

 この日のスパーズは前半だけで55パーセントのシュート成功率を誇り、第3戦の前半で挙げたファイナル記録の76パーセントには及ばなかったものの、再び試合の主導権を確保した。

 第3クオーターに入ってもスパーズの勢いは衰えず、そのまま得点を量産して同クオーターも26-21とヒートを上回った。また、すべての局面で圧倒的な強さを見せ、ベンチスタートの選手による合計得点でも41-30でヒートを上回った。

 スパーズは、フランス出身のボリス・ディーオウ(Boris Diaw)が8得点、9リバウンド、9アシストとトリプルダブルに迫ると、オーストラリア出身のパティ・ミルズ(Patty Mills)も14得点の活躍を見せた。また、スパーズはリバウンドでも44-27でヒートを上回った。

 一方、レブロン・ジェームズ(LeBron James)が28得点、クリス・ボッシュ(Chris Bosh)が12得点を記録したヒートがファイナル3連覇を果たすためには、敵地での2試合を含めて3連勝が絶対条件となった。

 この日、ファンを湧かせることができなかったヒートがプレーオフで2連敗を喫したのは、2011-12シーズンのイースタンカンファレンス決勝以来となった。

 それ以降、プレーオフでは敗れた試合のあとでは13連勝を飾ってきたヒートだったが、その記録もこの日で途絶えた。

 ヒートは、ファイナルで1勝3敗と追い込まれてから逆転で優勝を果たす史上初のチームを目指す。(c)AFP/Greg Heakes