【6月13日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)開幕戦のクロアチア戦を3-1の勝利で飾ったブラジル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督は、ファンの情熱的な後押しが選手を鼓舞し、逆転勝利が生まれたと観客をたたえた。

 優勝候補のブラジルは、序盤にオウンゴールで先制を許したが、その後、議論が沸騰しているネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)のPKなどで3得点を挙げ、逆転勝利を飾った。

 ブラジルのファンは、スタンドを埋め尽くしてスタジアムを黄色に染め、W杯の開幕戦にふさわしい、しびれるような雰囲気を作り出した。

 スコラーリ監督は「全体的に見て、われわれはスタジアムのファンを祝福しなくてはならない。誰にも想像できなかったような雰囲気を作りだしてくれた」とコメントした。

 また、2002年の日韓大会でもブラジル代表を優勝へ導いたスコラーリ監督は、熱狂的な雰囲気の中で冷静さを保ち、息が詰まるような重圧を乗り越えた選手たちについても、特に先制を許した後が良かったと称賛した。

 監督は選手について「われわれの選手は、結果を変えたという点で、非常に優れていた」とコメントしている。

 さらに指揮官は、特に良かった選手として、チームの3点目を決めたオスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)を挙げ、信頼は揺らいでいなかったと語った。チェルシー(Chelsea)に所属するオスカルの起用法については、大会前の準備段階で議論が巻き起こっていた。

 しかしスコラーリ監督は、試合のマンオブザマッチにはネイマールが選出されたが、オスカルのプレー内容にももっと注目が集まってしかるべきだと話した。

「マンオブザマッチを2人選べるなら、2人目はオスカルになったはずだ」

(c)AFP