【6月11日 AFP】北京(Beijing)市当局は10日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開催を前に市民の「文明化」を目指し、列への割り込みや公共の場所での喫煙などを取り締まるキャンペーンを始めた。

「迎接APEC、精彩北京人」と題されたキャンペーンでは、歩行者の信号無視や飲酒運転、交差点で停止しない運転手の取り締まりも行う。

 北京市当局は声明で、「秩序と礼儀のある文明化された交通」を奨励し、「(市民の)すばらしさを示すために市民全体の質を改善しよう」と呼び掛けた。2008年の北京五輪の際にも同様のキャンペーンが行われた。

■大気汚染への市民の協力を奨励

 北京市当局の広報担当者は記者団の取材に、北京五輪の際のキャンペーンは成果を上げたものの、「依然として人々は赤信号を無視する」と述べ、「列での並び方の改善についてももっと奨励する必要性がある。文明化を推奨すると同時に法的措置をとることになる」と続けた。

「大騒ぎをすること」や公共の場所での喫煙、公共交通機関の中での飲食なども取り締まりの対象となるという。

 北京市民は、公共交通機関を利用し「グリーン」な製品を購入する「清潔空気藍天行動(きれいな大気と青い空アクション)」への参加を通じて、北京市の慢性的な大気汚染に取り組むことも奨励されている。

 APECは11月に北京で開催される。(c)AFP