【6月11日 AFP】パラグアイの首都アスンシオン(Asuncion)で発生した洪水により、約15万人が避難した。関係当局が11日、明らかにした。

 数日間にわたって続いた豪雨により、パラグアイ(Paraguay)川とパラナ(Parana)川が氾濫。約3万世帯が近隣に設置された避難所に身を寄せたとみられる。

 被災した市民が避難した軍の施設を10日に訪問したオラシオ・カルテス(Horacio Cartes)大統領は、救援活動の継続を約束した。緊急事態庁のホアキン・ロア(Joaquin Roa)長官によると、カルテス大統領はすでに、避難支援金に充てる資金を準備させたという。

 被災した貧しい地区に住む女性は避難後にAFPに対し、「あっという間に水位が上がってきた。何ひとつ持ち出す間もなかった」と話した。それでも近所には、盗難被害を懸念して避難を渋る住民もいたという。女性の自宅がある地区は、パラグアイ川の氾濫で全域が浸水している。(c)AFP