【6月11日 AFP】アフガニスタン・ザーボル(Zabul)州で9日夜、今月14日に実施される大統領選の決選投票を前に治安の確保を目指して同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)と戦闘中だった米兵5人が、米軍が主導する国際治安支援部隊(ISAF)の空爆で死亡した。関係者が10日、明らかにした。「誤爆」だったと見られている。

 地元警察とアフガニスタン国軍によると、この空爆で米兵のほかアフガニスタン軍の兵士1人も死亡した。アフガニスタン国軍第205師団のモフシン・カーン(Mohsin Khan)報道官は、「わが軍と合同で武装勢力と戦っていた外国部隊が航空支援を要請したところ、誤爆があった。わが軍では兵士1人が死亡、1人が負傷した」と述べた。

 タリバンは大統領選の決選投票を阻止すると明言しており、ISAFを主導する米軍とアフガニスタン軍の合同作戦は治安状況改善の任務の一環だった。ここ数年、アフガニスタンで誤爆はあまり起きていなかったが、今年3月に東部のロガール(Logar)州で誤爆があり、アフガニスタン国軍の兵士5人が死亡している。(c)AFP/Emal HAIDARY