【6月11日 AFP】米北西部オレゴン(Oregon)州のレイノルズ高校(Reynolds High School)で10日午前、ライフル銃を持った人物が校舎に侵入し、生徒1人を射殺する事件があった。地元警察が発表した。米国ではこのところ、ぞっとするほどの頻度で発砲事件が発生している。

 同じ学校の生徒とみられる容疑者は遺体で発見された。現地の報道では自殺したと伝えられている。教師1人も負傷したが、命に別条はない。

 警察は容疑者の身元を暫定的に特定したと発表したが、容疑者の氏名は明らかにしていない。警察が高校を捜索したところ別の銃が見つかったため、この銃の持ち主を拘束したが、銃撃事件とは無関係だという。

 現場にいた人の目撃証言によると、発砲が起きたことを受け、校内では生徒や教師らが教室に身を潜めた。同校で臨時教員を務めていた女性の母親は地元のKOIN 6テレビに対し、事件発生時に娘と交わした携帯メールの内容を明らかにし、「娘は震え、おびえていた。何人かの生徒と一緒に電気を消した教室の隅にうずくまっていた」と語った。「SWAT(Special Weapons and Tactics、特別機動隊)隊員がドアの鍵をあけて入って来た時、娘は犯人だと思ってパニックになった」

 米国で起きた発砲事件は、ここ3週間で4件目。先月23日にはロサンゼルス(Los Angeles)近郊サンタバーバラ(Santa Barbara)で精神に問題を抱えた学生が刃物や銃で6人を殺害し自殺。今月5日にはシアトル(Seattle)の大学で男が銃を乱射し1人が死亡、2人が負傷。さらに今月8日にはラスベガス(Las Vegas)で、反政府民兵組織とのつながりがある可能性がある夫婦が警官2人と市民1人を射殺し、自殺する事件が起きている。