【6月10日 AFP】エジプト考古省は9日、スペインの考古学チームがルクソール(Luxor)で、古代エジプト第11王朝の指導的地位にあった人物のものとみられる墓地を発見したと発表した。

 ムハンマド・イブラヒム(Mohamed Ibrahim)考古相によると、墓地の規模から「王族か高位の政治家」のものとみられるという。

 スペイン考古学チームを率いるホセ・ハラン(Jose Galan)氏によると、同じ地域では5年前にも同時代の墓が見つかっており、他にも第11王朝期の墓が多数残っている可能性がある。

 考古省高官は、新たに見つかった墓地に残されている人骨の多さから、墓は共同墓地だった可能性があると語った。その一方で、第17王朝期に使用された陶器製作用の道具や調理器具なども同じ墓地から出土しているという。(c)AFP