【6月10日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)に出場するドイツ代表のミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)が36歳の誕生日を迎えた9日、ブラジルの先住民であるパタソ(Pataxo)族が伝統的な踊りでもてなそうとした際、使用する予定だった矢を警察に取り上げられる一幕があった。

 サンパウロ(Sao Paulo)州サントアンドレ(Santo Andre)でトレーニングを行っているドイツ代表は、伝統的な草のスカート、鳥の羽の頭飾りを身にまとい、弓を持った約20人のパタソ族に出迎えられた。

 保安警察は、パタソ族から矢を取り上げたものの、その理由については説明していない。

 クローゼやほかの選手は、この伝統的な踊りに参加するよう促され、ルーカス・ポドルスキ(Lukas Podolski)はノリノリでダンスショーに加わった。

 集合写真を撮った後、選手たちはパタソ族に自分たちのシャツをプレゼントした。

 クローゼはドイツが6-1で大勝した6日のアルメニア戦で、ゲルト・ミュラー(Gerd Mueller)氏が保持していた同国代表の歴代最多得点記録を更新する69得点目を挙げており、本大会でのW杯最多得点記録を狙っている。

 クローゼはここまでW杯通算14得点を記録しており、元ブラジル代表のロナウド(Ronaldo)氏が持つ歴代最多記録にあと1得点と迫っている。

 8日にキャンプ地の「カンポ・バイア(Campo Bahia)」に到着したドイツ代表は、大勢の観衆に見守られながら狭められたピッチで練習試合を行った。

 先月17日に行われたドイツカップ(German Cup 2013-14)決勝で、肩を痛めたバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のGKマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)は、強化試合に出場することができなかったものの、ほかの選手と同じメニューを消化している。

 ノイアーとメスト・エジル(Mesut Ozil)を含む6人の選手は、練習を終えた後、観客からのサインと写真撮影に応じた。

 16日にポルトガルとの初戦を迎えるドイツは、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で準々決勝進出を果たしたガーナと21日に、米国とは26日に対戦する。(c)AFP