【6月10日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)は9日、クラレンス・セードルフ(Clarence Seedorf)監督を解任し、フィリッポ・インザーギ(Filippo Inzaghi)氏が2年契約で新監督に就任することを発表した。

 クラブは公式ウェブサイトで短い声明を掲載し、ユースの監督を務めていたインザーギ氏がセードルフ監督からチームを引き継ぐことを明らかにしている。

 イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙によると、ミランがセードルフ監督と合意に達することができなければ、2016年まで残っていた同監督の契約分の給与を支払わなければならないと伝えている。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)通算7度の優勝を誇るミランが、2014-15シーズンの欧州カップ戦出場権を獲得できなかったため、セードルフ監督がミランを率いた期間は約4か月で終わりを迎えた。

 クラブのユースチームで指揮を執っていた40歳のインザーギ氏は、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のボタフォゴFR(Botafogo FR)でプレーしていたにもかかわらず、現役を引退して今年1月にマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)元監督からチームを引き継いだセードルフ監督の後任を務める。

 セードルフは不振に陥っていたミランを改善させたものの、2013-14シーズンをリーグ8位で終えたため、16年ぶりに欧州カップ戦出場を逃した。(c)AFP