「Dデー」70周年記念式典、退役軍人ら賛辞を胸に海岸を去る
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【6月7日 AFP】第2次世界大戦(World War II)のノルマンディー(Normandy)上陸作戦決行日「Dデー(D-Day)」70周年の6日、ナチズムから欧州を解放した戦闘での勇気を世界の指導者たちからたたえられた退役軍人たちは、ノルマンディーの海岸を感無量の思いで後にした。
最年少でも80歳代の退役軍人約1800人は、各国の王族、大統領、首相たちからねぎらいを受けた。
ノルマンディーの日の光に輝く勲章などを身に着けた、華やかな軍服姿の退役軍人は、その多くが車椅子に座り、1944年6月6日の戦争史上最大規模の上陸作戦を思い浮かべ、涙をこらえた。
バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が感動の面持ちで退役軍人への賛辞の先陣を切った。兵士たちが勇敢にも舟艇から飛び出し、あるいは低空を飛ぶ飛行機から飛び降りてナチスの機関銃弾が雨あられと飛び交う修羅場に突入した場面を描写したオバマ氏は、彼ら退役軍人らが式典に出席していることに「本当に頭が下がる」と述べた。
1944年6月6日に水中を歩いて、あるいはパラシュートで降下してフランスの地に入った兵士たちは15万6000人を超える。4500人近くがその日の終わりまでに命を失った。
フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領は、退役軍人たちの精神は、フランス北部のこの海岸に常に光輝を与えるものであると述べ、「フランスの感謝は決して尽きることはない」と語った。「あの長い一日の終わりに太陽が沈んだ時、とらわれていた欧州に一条の光が差し込んだのです……どれだけ時間がたとうとも、今や平和になったこの海岸に吹く風は一つしかありません。それは自由の風であります」
オランド大統領の演説が終わると、ガスが燃え上がり、空中に噴き上げた炎と黒煙がたなびく中、上陸の日の映像が巨大スクリーンに映し出された。兵士に扮(ふん)した人たちがビーチを横切り、大勢がゆっくりと地面に倒れてゆき、70年前の恐怖を感動的に再現した。(c)AFP/Alice RITCHIE, Stephen COLLINSON