【6月6日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領とウクライナのペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)次期大統領が6日、フランスで短時間ではあったが会談し、両国間の緊張緩和につながる措置について話し合った。仏政府が明らかにした。

 親欧米派のポロシェンコ氏がウクライナ大統領選で勝利宣言した5月25日以後、プーチン大統領と対面したのは今回が初めてで、短時間ながら大きな意義を持ち得る初対面となった。

 15分間の会談はフランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領の仲介で実現したもので、第2次世界大戦(World War II)中のノルマンディー上陸作戦の決行日「Dデー(D-Day)」70周年の記念式典に出席するため集まった各国首脳の昼食会の前に行われた。

 オランド大統領の側近によると、プーチン大統領とポロシェンコ次期大統領は、ロシアがウクライナの新大統領を認めることを含め、緊張緩和への段階的な対策について対話を開始することができたと語り、プーチン大統領が7日にもウクライナのキエフ(Kiev)に大使を派遣する可能性があると述べた。

 さらに、ウクライナ軍と親露派の武装勢力の衝突が続いているウクライナ東部での戦闘停止についても今後、協議が開始されるだろうと語った。(c)AFP