【6月6日 AFP】国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football AssociationFIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長は5日、2022年のW杯開催地としてカタールが選出された際の疑惑について、FIFAの調査が終了するまで何の決議もしないと述べ、2022年大会の開催地を決める再投票の求めを拒否した。

 W杯ブラジル大会(2014 World Cup)の開幕を一週間後に控え、サンパウロ(Sao Paulo)で報道陣の取材に応じたブラッター会長は、カタールの開催地選出に関して買収疑惑が浮上し、騒ぎが大きくなっている状況について、直接的なコメントは避けた。

 ブラッター会長は、FIFAが米国人弁護士であるマイケル・ガルシア(Michael Garcia)氏の指揮の下に行われている調査により、買収行為があったと正式に確認するまで、何の裁定も行うつもりはないと述べた。

 ブラッター会長は、「私は預言者ではない」とコメントし、「調査の結果を待つ必要がある」と続けた。

 また報道陣に向けてFIFAが既に今年カタールに対して、大会開催地であることを保証したとクギを刺した。

 会長は、「つけ加えるとすれば、今年3月にFIFAの執行委員会は、カタールで2022年大会を開催するのは間違いないと述べた」とコメントした。(c)AFP