【6月6日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2014)は5日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第4シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep)は6-2、7-6で第28シードのアンドレア・ペトコビッチ(Andrea Petkovic、ドイツ)に勝利し、ルーマニア勢としては34年ぶりの四大大会(グランドスラム)決勝進出を果たした。

 90分間の戦いの末にストレート勝ちを収めた22歳のハレプは、決勝で第7シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)と対戦する。

 ルーマニア人選手として、最後に主要大会の決勝に駒を進めたのは、現在ハレプのマネジャーを務めるバージニア・ルジッチ(Virginia Ruzici)氏で、1978年大会でローラン・ギャロス・スタジアム(Stade Roland Garros)で優勝し、その2年後にも同大会でクリス・エバート(Chris Evert)氏と対戦して準優勝に輝いている。

 元世界ジュニア女王で、2013年に最も成長した選手にも選出されたハレプは、この大会で2回戦を突破したことはなかったが、今大会では1セットも落とさずに勝ち進んでいる。

 上位シードにランクされながらも、ハレプは7日の決勝ではシャラポワに対し勝つ見込みは低いと見られている。

 2012年大会(French Open 2012)の覇者で、大会通算3度目の決勝進出を決めたシャラポワは、ハレプとの対戦成績を3勝0敗としているが、クレーコートで行われた今年のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2014)決勝では、フルセットに持ち込まれている。

 ハレプは、「勝てて、初めてグランドスラム決勝に到達できて、とてもうれしいです」とコメントした。

「アンドレアは素晴らしい選手ですが、私のほうが少し強かったと思います。この試合に勝つために、全力を尽くしました」

(c)AFP/Dave JAMES