しかし、野外での用足しをなくすことは、インドの新政権にとって難しい挑戦だと専門家たちは指摘する。トイレの問題は、困窮するインドの地方部が多く抱える社会開発問題のうちの1つに過ぎない。カタラサダトガンジを含むバダユン県の村々に電気が通るのは毎日2、3時間。未舗装の泥道には汚水や下水がそのまま流れている。

 また被害者の少女たちは、地方部では根強く残っているインドの身分制度カーストの中の低い位置に属していた。一方、少女を襲った男らのうち何人かは、同じく身分は低いがウッタルプラデシュ州で影響力の強い「ヤダブ(Yadav)」といわれるカーストの出身だった。

 少女らの遺族は地元警察が、女性を軽んじることに加え、下層カーストに対する偏見から適切な対応を怠ったと非難している。(c)AFP/Bhuvan BAGGA