C・ロナウドを襲うバロンドールの「ジンクス」
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【6月7日 AFP】サッカーポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がその素晴らしい実績を認められ、2013年の世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」に選出された際、喜びに浸る多くの理由があったのは当然のことだが、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)での祖国からの期待に不安を抱いても仕方はなかった。
大会では伏兵とみられているポルトガル代表は、主将であり護符的存在のロナウドに頼りきっている。ロナウドが訓戒の新たな脚注になることを避けるためには、大会前の予想を覆す要素が必要となる。
バロンドールは、1956年にフランス・フットボール誌(France Football magazine)によって創設されて以来、欧州で認知されるようになり、のちに毎年世界で最も活躍した選手に授与されることになるが、これまでW杯直前に同賞を受賞した14選手のうち、全世界が注目する最高のステージで成功を収めた者はいない。
1995年以前は、受賞資格を持つのは欧州出身の選手に限られていたため、W杯で3度優勝しているペレ(Pele)氏や、1986年大会でアルゼンチンを優勝に導いたディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏は、対象から除外されていたが、それ以外でサッカー界で最高の栄誉を受けながら、これまでW杯優勝に手が届いた選手はいない。