【6月2日 AFP】サッカーイタリア代表のクラウディオ・チェーザレ・プランデッリ(Claudio Cesare Prandelli)監督は1日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)に出場する最終登録メンバー23人を発表し、フィオレンティーナ(Fiorentina)のストライカー、ジュゼッペ・ロッシ(Giuseppe Rossi)が落選した。

 今季のロッシは故障により4か月の戦線離脱を余儀なくされており、プランデッリ監督に自身のメンバー入りを納得させる状態に戻すまでの時間が十分ではなかったことから、今回の落選はあまり驚かれなかった。

 ロッシが落選した一方で、ナポリ(SSC Napoli)のロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)が、マリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)、セリエAの得点王チロ・インモービレ(Ciro Immobile)とともにFWとして選出された。

 FWではパルマ(Parma FC)でプレーするアントニオ・カッサーノ(Antonio Cassano)と、トリノ(Torino FC)のアレッシオ・チェルチ(Alessio Cerci)も選ばれている。

 また、5月31日に行われたアイルランドとの親善試合で脚を骨折したリカルド・モントリーボ(Riccardo Montolivo)も最終登録から外れ、フィオレンティーナのアルベルト・アクイラーニ(Alberto Aquilani)がメンバー入りした。

 中盤はサプライズがなく、ダニエレ・デ・ロッシ(Daniele De Rossi)とアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)といったベテランをはじめ、フランス・リーグ1からティアゴ・モッタ(Thiago Motta)とマルコ・ヴェッラッティ(Marco Verratti)が選出されている。

 守備陣はユベントス(Juventus)勢が中心となり、アンドレア・バルツァッリ(Andrea Barzagli)、レオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)、ジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)は先発が予想され、ゴールマウスは守護神ジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)がそびえ立つ。

 DFで予想外があったとすれば、アイルランド戦で代表デビューを果たしたトリノの右サイドバック、マッテオ・ダルミアン(Matteo Darmian)になる。プランデッリ監督の政権下では、これまで右サイドバックはナポリのクリスティアン・マッジョ(Cristian Maggio)が起用されていたが、今季のマッジョはけがに悩まされ続けていた。

 23人の最終登録メンバーとは別に、プランデッリ監督はインテル(Inter Milan)のアンドレア・ラノッキア(Andrea Ranocchia)を交代要員として選出している。ラノッキは6月15日に行われるイングランドとのW杯初戦までであれば、ほかの選手との交代で登録メンバーに昇格することができる。