【6月2日 AFP】不況、頻発するスキャンダル、極右勢力の台頭――このところ陰鬱な話題が続いていたフランスで週末、宝くじで7200万ユーロ(約100億円)を超える賞金を獲得した幸運な男性が、その7割を慈善団体に寄付するという心温まるニュースが報じられた。

 欧州で人気の数字選択式宝くじ「ユーロミリオンズ(EuroMillions)」に当せんしたこの男性は、賞金のうち5000万ユーロ(約70億円)を寄付する意向だという。

 仏タブロイド紙パリジャン(Le Parisien)は5月30日、「驚くべき高潔な行為」と男性を称賛する記事を掲載。男性は仏南東部オートガロンヌ(Haute-Garonne)県在住で、賞金は障害者支援に取り組む非政府組織(NGO)約10団体に分配すると話していると伝えた。

 仏宝くじ公社(Francaise des Jeux)によれば、当せん者は匿名を希望しているが、仏メディアは50代の独身男性で子どもはいないと報じている。公社の広報担当者は「社会的な連帯に関心が強く、寛大であることに大きな価値を見いだしている男性」だと語った。

 インターネット上にも男性をたたえる声があふれている。マイクロブログのツイッター(Twitter)には「傑出した人物だ」とのコメントが多数投稿された。

 仏社会学者デニス・ミュゼ(Denis Muzet)氏は男性の慈善行為について、フランスにとってこれ以上ないタイミングだと指摘。「人生における成功とは、いくら稼ぐかではなく他者のために何をするかにかかっている、というメッセージをわれわれに投げかけている」とパリジャン紙に述べている。(c)AFP