■悪化したファン・ハール監督との関係

 スナイデルの変化は、ポルトガルで行われたオランダ代表の合宿で注目を集めた。

 ファン・ハール監督は現在、スナイデルとロビン・ファン・ペルシー(Robin Van Persie)、アリエン・ロッベン(Arjen Robben)を、世界最高レベルの攻撃陣と評価している。

 スナイデルはというと、決して関係が良好ではなかったにもかかわらず、再びチャンスを与えてくれたファン・ハール監督を称えている。

 ファン・ハール監督は、スナイデルに対してことあるたびに厳しい言葉を浴びせてきた。

 2012年にオランダ代表監督に復帰したファン・ハール監督は、スナイデルから主将のアームバンドを剥奪し、それをファン・ペルシーとロッベンに渡した。

 これに激高したスナイデルに対し、ファン・ハール監督は西欧のトップリーグからトルコに移籍したことを理由に挙げた。

 ファン・ハール監督は当時、「どうして30歳以下の優秀な選手がそのような選択をするのか、理解できない」とコメントしている。

 ガラタサライでの活躍が予測できなかったこともあり、ファン・ハール監督は2013年の途中からスナイデルを代表チームに招集しなくなった。

 当時のファン・ハール監督は、スナイデルのコンディションについて、「ウェズレイは、敵陣よりも祝賀会で存在感を発揮している」と皮肉っていた。