一方、キブ湖の東岸では、米エネルギー企業コントゥアグローバル(ContourGlobal)のプラントが建設中で、電力生産を大幅に押し上げる計画が進んでいる。同社は、「私たちのチームはメタンを湖から抽出して電力をつくることに集中している。低コストでより多くの世帯に電力を供給することができ、環境汚染も防ぐことができるようになるだろう」とコメントしている。

 この2億ドル規模の「キブワット」プロジェクトは、爆発による自然災害のリスクを減らし、危険なガスをエネルギー源に変換することを目的としている。

 抽出されたメタンと二酸化炭素は分離され、メタンはプラントに送られるが、二酸化炭素は再度溶解されて湖の底に戻される。

 同プロジェクトの第1段階では、25メガワットの電力を生産する計画だ。第2段階では4倍の100メガワットに増産され、そうなれば、現在のルワンダの発電量115メガワットからほぼ倍増といえる。

 同プロジェクトにかかる費用の多くは民間からの出資だが、約45%は国際的な開発機関からの借款によって賄われる。

 コントゥアグローバルはルワンダ政府と25年間の開発権契約を結び、同国の国営電力会社とも契約を結んでいる。(c)AFP/Stephanie AGLIETTI