【5月28日 AFP】ブラジルの保健当局は27日、サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)に出場する各国代表チームが宿泊するホテルを検査したところ、調理場から消費期限の切れたエビやサケなどの食品を押収したと発表した。

 6月12日に開幕するサッカーW杯に出場する各国代表チームは、次週からブラジルに到着し始める。また試合が開催される12都市を、外国人ファン60万人とブラジル人310万人が訪れる見込みだ。

 リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)州の消費者保護センター(プロコン、Procon)の検査官らは、イタリア代表が宿泊する予定のリオデジャネイロの西にあるマンガラチバ(Mangaratiba)のホテルで、消費期限切れのエビやサケ、マーガリン、パスタ、計25キロを発見したと発表した。さらに消費期限の表示がなかった食品24キロも回収した。エビの消費期限は4月上旬に切れていたという。

 またイングランド代表が宿泊する予定のリオの別のホテルでは、期限切れのサケ、バター、ハム、計2キロが見つかった。

 さらにリオの他の高級ホテルでは計20キロの食品が廃棄されているのが見つかった。その中には、1.4キロ分のフォアグラもあった。このホテルには、前大会王者のスペインの他、ベルギー、アルゼンチン、エクアドルの4チームが宿泊を予定している。

 プロコンによると、問題のあったホテルは、消費期限切れの食品を置いていた理由を15日以内に当局に報告しなければならない。報告しない場合、罰金が科される。

 プロコンは、レストランやベーカリー、その他の食品販売店なども検査しており、これまで8店舗で違反を指摘し、計218キロの食品が廃棄された。

 W杯出場32か国の代表チームの多くは、自分たちで食品を持ち込む予定で、また自前のシェフを帯同させるチームもある。(c)AFP