【5月28日 AFP】米カリフォルニア(California)州サンフランシスコ(San Francisco)では今、隠された現金の在りかのヒントをツイッター(Twitter)でつぶやきつづける匿名ユーザーのおかげで、ツイートが黄金と化している。

 ツイッターアカウント「@HiddenCash」で投稿を続けるこのユーザーが提供した金額はすでに総額5000ドル(約51万円)以上に上っている。27日には、この遊び心あふれる寛大な企画の舞台が、シリコンバレーの中心地サンノゼ(San Jose)へと南に拡大中だと発表された。

 @HiddenCashのフォロワー数は27日夜現在で9万7000人以上。ごく簡単なヒントだけで現金を発見できることがあると人々が知ったことで、フォロワー数は増加の一途をたどっている。

「正直なところ、メディアからの取材要請と現金を求める人々(が多いこと)にちょっと圧倒されている」と@HiddenCashは27日語った。「まだ1週間もたっていないのに」

 米誌タイム(Time)は@HiddenCashの正体を特定し、この人物が不動産で大金をもうけ、あまり裕福でない人々に少額を返すことで「人々を笑顔にする」ためにこの企画を始めたと説明している。

 タイム誌のインタビューにこの人物は、他の「富裕層」の人々も寄付に対してもう少し寛大になるべきだと語った。また同氏は、あまり裕福でない人々に対し「@hiddencashや宝くじを自分の救済手段だと考えないように」と助言した。

 これまでにサンフランシスコのフィッシャーマンズワーフ(Fisherman's Wharf)やパレスオブファインアーツ(Palace of Fine Arts)劇場、ゴールデンゲートブリッジ(Golden Gate Bridge)の橋台そばなどから現金が発見されている。

 27日の投稿では、サンフランシスコのロンバード通り(Lombard Street)に隠した100ドル紙幣のヒントとして、「新しいサンフランシスコの落とし物:『一番曲がりくねった道』沿いにフランクリン氏を捜せ(坂の下に向かって)」とつぶやいた。

 サンノゼに隠した現金のヒントは、28日につぶやくという。(c)AFP