■気味の悪いおとぎ話

 1938年に両親と共に移住し、迫害から逃れることができたというフォイヒトヴァンガーさん。現在は英国に住んでいる。

 フォイヒトヴァンガーさんの著書「ヒトラーが隣に住んでいたとき」は、4月に出版されたばかりだ。

 数年前、フランスのジャーナリストからヒトラーの隣に住んでいた頃のことを「文学的」な回顧録として残さないかと持ちかけられたことがきっかけになったという。

 この本については4月、メディアで大きく取り上げられた。一部では「気味の悪いおとぎ話、グリム兄弟というより、カフカだ」とも論評された。

 母国ドイツはすっかり変わったと言うフォイヒトヴァンガーさん。「ドイツの新聞をパソコンでよく読むが、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相のような人にはカリスマ性がない。ドイツの歴史にカリスマ的指導者はもういらない」と笑顔でコメントしている。(c)AFP/Deborah COLE