【5月27日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2014)は26日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第9シードの錦織圭(Kei Nishikori)は6-7、1-6、2-6でスロバキアのマーティン・クリザン(Martin Klizan)に敗れた。

 この日、今大会の最大の敗者となった錦織は、自身のキャリアがけがに呪われる命運にあると考えている。

 昨年大会(French Open 2013)で日本人男子として75年ぶりに4回戦進出を果たした錦織だったが、世界ランク59位のクリザンの前に屈した。

 24歳の錦織は、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と対戦したマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2014)決勝で棄権を余儀なくされた腰の痛みにいまだに苦しまされていた様子で、寒く湿気を帯びたコンディションもそれに追い打ちをかけた。

 錦織は、「最悪です。でも、これが僕のテニス人生。またけがをするでしょうし、しっかりと体のケアをしなくてはいけないですね。万全でいるために、やれることをすべてしていかなければ」と試合後に語った。

 今季、欧州のクレーコート大会で好調だった錦織は、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2014)で優勝を果たし、マドリード・オープン決勝ではナダルから1セットを奪っていた。しかし、腰の負傷のためその後のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2014)を欠場し、準備不足の状態で今大会を迎えていた。

「マドリード・オープン以来の試合でした。今日までに100パーセントでサーブを1本も打てていなかったので、リズムがなかったです」

「試合を終わらせられたことは満足です。パフォーマンスは完璧ではなかったですけど、しっかりと練習もできていなかったので。クレーでは調子が良かったので、ここで負けるのは残念。少なくとも新たにけがはしなかったので(良かった)」

 明らかに不調だった錦織は、10回ブレークを許し、ダブルフォールト10回、40個のアンフォーストエラーを重ねた。(c)AFP