【5月24日 AFP】中国西部・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)のウルムチ(Urumqi)で22日に起きた朝市襲撃事件の死亡者は、事件の数時間後に伝えられていた31人から39人に増えた。 国営新華社(Xinhua)通信が23日夜、報じた。

 当局によると、襲撃者らは業者や買い物客の中に車2台で突っ込み、爆発物を投げ付けた。 事件が起きたのは漢族が多い場所だが、一部の業者はウイグル人で、客の中にも少数のウイグル人がいた。新華社は23日夜、容疑者5人の氏名を伝え、4人は現場で死亡し、1人がウルムチの南にあるバインゴリン(Bayingolin)で拘束されたと報じた。

 中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、「暴力的テロリストは厳罰に処し、厳しく取り締まる」と述べた。新華社は23日、ウルムチで「テロリスト」と宗教過激派グループに対処する1年間の作戦が始まったと伝えた。「秘密の銃器・爆発物製造所とテロリスト訓練キャンプ」を標的にするという。軍と警察の合計1000人以上が車両に乗ってウルムチ市内に出て武力を誇示した。

 新華社は、地元当局者が作戦の中で「テロリストと過激派は捕らえられ、罰される」と述べたと伝えた。「政府はテロリズムと過激思想が他の地域に拡大するのを防ぐだろう」

 米国政府は22日、「恐ろしいテロ攻撃」と非難、潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)国連事務総長は、「民間人殺害を正当化することはできない」と述べている。(c)AFP/Neil CONNOR