ラオニッチ、変幻自在のサーブで世界のトップ狙う
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■上位陣とも互角に戦うラオニッチ
58歳のベタウァー氏は、「彼は上位選手と肩を並べるようになっており、ソニー・オープン(Sony Open 2014)ではナダルに、その前は(ロジャー)フェデラー(Roger Federer)相手に2度もフルセットに持ち込んでいる」と分析している。
バンクーバー(Vancouver)出身のベタウァー氏は、デビス杯で1987年から2年間カナダ代表を指導し、1988年と1992年の夏季五輪でも同国代表を率いた。
カナダでも尊敬を集めるテニス解説者のベタウァー氏は、「彼は今まさにトップ5の扉をたたいている。グラス(芝)よりもクレーコートで彼のサーブが生きてくると思う」と語った。
ブリティッシュコロンビア(British Columbia)州ビクトリア(Victoria)のパシフィック・インスティチュート・フォー・スポーツ・エクセレンス(Pacific Institute for Sport Excellence)で最高経営責任者(CEO)も務めるベタウァー氏は、「多くの人が(ピート)サンプラス(Pete Sampras)氏を引き合いに出すが、ラオニッチが彼と違うのは、2球目を厳しいコース、パワー、スピン、そして種類で打ち抜くことだ」と語った。
ダブルスで生涯グランドスラムを達成し、五輪で金メダルを獲得した実績を持つダニエル・ネスター(Daniel Nestor、カナダ)は、カルガリー(Calgary)で行われたデビス杯の試合で、当時18歳だったラオニッチを見たとき、「ものすごい選手になる」と感じたそうだ。
ネスターと成長株のバセック・ ポスピシル(Vasek Pospisil)とともに、昨年のデビス杯(Davis Cup 2013)でカナダを準決勝に導いたラオニッチは、ジョコビッチに敗れセルビアに決勝進出を許すまで、スペインとイタリアの選手に土をつけるなどチームに貢献した。
ベタウァー氏は、「あの経験が自信をつけることにはなったが、今の彼にはサーブ以外にも試合での見せ場がある。彼は(全仏オープンで)脅威になると思うし、彼の優勝も想像上の話ではなくなっている」と述べた。
オンタリオ(Ontario)州で育ったラオニッチは、現在モナコのモンテカルロ(Monte Carlo)を拠点としており、ファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)の故障により、全仏オープンでは第8シードとなっている。ラオニッチが上位シードを脅かし、勝ち進む可能性は高そうだ。
グランドスラムの男子シングルスではまだ優勝経験がないラオニッチだが、全仏オープンでは、変幻自在のサーブで対戦相手を不安に陥れるだろう。(c)AFP/Greg FRASER