【5月22日 AFP】東京電力(TEPCO)は21日、福島第1原発で、汚染前の地下水をくみ上げて海へ放出する「地下水バイパス計画」の実施を開始したと発表した。

 この作業は、原発の下を流れる汚染されていない地下水が、すでに放射性物質で汚染されている水と混ざるのを阻止することが狙い。初日は約560トンの放出が予定されている。

 東京電力では破壊された原子炉の冷却に使用する水の管理に加え、山側から原発の地下を通って海へ流れる地下水の処理も行わなければならない。同原発の下では毎日300~400トンの地下水が新たに汚染されている。(c)AFP/Kyoko HASEGAWA